限界利益ってどういう意味?おすすめの本も紹介するよ

我々は基本的にファンダ重視で投資をしています。
そのため利益を稼ぎ出す力がある企業というのが投資対象となっております。

では稼ぐ力のある企業の判断基準とは何になるのでしょうか?
その一つの指標として”限界利益”という考え方について紹介します。

なぜ限界利益の考え方を勉強するのか?
それは儲ける力のある企業を探すためです!!

限界利益とは

限界利益とは管理会計用語になります。

製造業等では労務費に加えて販促費や設備投資など様々な費用等が関わってくるため、粗利が高かろうが儲からないという事態が発生します。

管理会計と聞くと難しく感じるかもしれませんが、公式は至って簡単です。

計算式

公式⓵
売上-変動費=限界利益

粗利と限界利益と何が違うの?
と思うかもしれませんが、損益分岐点を計算するにはこの限界利益が重要になってきます。

固定費と変動費

家計簿でもおなじみ固定費と変動費です。
限界利益の計算で使用する固定費と変動費の仕分け方法は下記の通りです。

変動費
売上が発生するたびに必要な費用になります。
製造業であれば、原材料費や物流費や販促費などが該当します。
変動費は売上に連動するので、売上が増えれば増えますし、減れば減る性質があります。
固定費
売上が発生しようがしまいが必要な費用になります。
間接部門の人件費や減価償却費、保険料や設備のリース料が該当します

限界利益率を計算してみよう。

固定費と変動費の仕分けができると限界利益と限界利益率を計算できるようになり
ます。

公式⓶
限界利益率=限界利益/売上

業種にもよりますが、限界利益率が20%を超えていると一般的に稼ぐ力がある企業といわれます。

限界利益がわかると損益分岐点がわかる

これまで限界利益について説明してきましたが、限界利益がわかると損益分岐点分析ができるようになります。
いくら売上がたてば、固定費を回収して利益を出すことができるのかがわかりま
す。

計算式は下記の通りです。

公式⓷
損益分岐点=固定費/限界利益率

具体例

数式だけだとイメージがわかないと思いますので具体例をだして計算してみましょ
う。

簡単な事例~ネットショップ~

架空のネットショップを想像してみましょう。
夢の年商1億です

年度売上
売上高:10,000万円
仕入れ原価:7,000万円
販管費及び一般管理費:2,000万円
営業利益:1,000万円

単純にみると原価率70%、営業利益率10%という形になりました。
ここから限界利益率を計算するには固定費と変動費の内訳が必要です。

販管費及び一般管理費の内訳はざっくり下記と仮定します。

販管費及び一般管理費内訳
資材費:500万円
物流費:500万円
賃料及び人件費:1,000万円

固定費となるのは、賃料及び人件費の1,000万円です。
変動費はそれ以外なので、1,000万円となります。

つまり限界利益は2,000万円となります。

公式にあてはめて限界利益率を計算すると

2,000万円/10,000万=20%

となります。

この店の場合の損益分岐点売上高は下記となります。

1,000万円/20%(限界利益率)=5,000万円

現在の商品構成であれば、5,000万円以下になってしまうと、利益がでなくなってしまいます。

値引きするとどうなるのか

バーゲンやセールといった値引き販売をよく見かけますね。
確かに値下げすることで販売量は伸びると思いますが、はたして売上が伸びれば正
解なのでしょうか?
企業としては最終的に利益を出せなければ失敗となります。
ではそのシミュレーションをしてみましょう。

わかりやすく10%割引で考えてみましょう。
またわかりやすくするために単品販売と仮定します。

販売商品
売価:10,000円
原価:7,000円
資材費:500円
物流費:500円
限界利益:2,000円

ケース⓵販売数量が同じ場合

売上高:9,000万円
原価:7,000万円
販管費及び一般管理費:2,000万円
営業利益:0万円
限界利益:1,000万円
限界利益率:10%
損益分岐点売上高:10,000万円

このままでは利益がでません。
自転車操業です。

限界利益が値引きにより2,000円⇒1,000円となっており、同じ利益額を稼ぐには2倍の売上が必要となります。

実際の商売では、2倍の売上ということは作業量が2倍になります。
量増えることで配送料や包材費はディスカウントされるかもしれませんが、セールで通常時より2倍の売上が必要というのはなかなかハードルが高いのではないで
しょうか。

儲けるためには

ここまで見てきたようにセールというのは、売上の急増がなければ成り立ちません。
逆に考えれば値上げして販売量が落ちたとしても、損益分岐点を超えれば利益は大きく増えます。
上記ショップでも限界利益を5%あげるだけで損益分岐点は4,000万円までさがります。
5%の単価UPで販売数量がこれまでの8割で従来通りの利益がでます。

まとめ

あまり馴染みのない限界利益についてまとめてみました。
分かりにくいところありましたら、たくさんの書籍がでているので勉強してみてください。

ちなみに私のおすすめの本は下記です。
タイトル:「数字」が読めると本当に儲かるんですか?
物語調になっており、とても読みやすいです。

 
 


今後この限界利益について企業間の比較などもしてみたいと思います。

決算資料で限界利益について触れている企業もあります。
以前とりあげたfringe81なんかはそうですね。
意味を理解して読むと、uniposのすばらしさが分かると思います。