コンビニを空売りしたくなる話

GW中に考えた短期投資のアイデアを一つ残しておこうと思い記事にしました。
毎月10日頃発表されるコンビニ月次発表を狙って空売りしてみようという話です。
世間が思っている以上にコンビニはコロナによって苦境に立たされていると考えているためです。

理由としては3点あります。

3つの理由
①3月を大幅に下回る月次成績になると予想している。
②JCBのカード消費動向の結果がミスリードだと思っている。
③家賃減額交渉・加盟店支援のニュースでているが、世間はそれほどコンビニが苦境に立たされていると思ってない。

3月を大幅に下回る月次予想になると予想している。

3月月次情報

日本フランチャイズ協会の発表したコンビニ全体の3月の動向は下記の通りでした。

3月月次
全店ベースの売上高8775億円(5.5%減)、
店舗数は5万5710店(0.2%減)
来店客数13億5840万人(8.0%減)
平均客単価646.0円(2.7%増)

客数は落ちたが、平均客単価があがって売上高は他の業態に比べればマシな結果です。
コロナによる外出自粛があったが、惣菜などの中食が引き続き好調だったことに加え、冷凍食品、レトルト食品といった日持ちする商品のまとめ買い需要が増加した結果となっています。

このように悪い影響もでたが、いい面もあったというのが世間の認識です。

4月月次予想

4月は客数、平均客単価ともに更に落ちると予想しています。
客数については10%以上、チェーンによっては15%下落してもおかしくないと考えています。
売上高も10%減程度は行くのではないでしょうか。
特に売上の40%を占める日配食品の売上は、20%近く落ちると考えています。

客数と売上が落ちると考える理由

4月から本格的な外出自粛が始まりました。
消費行動が大きく変わっていると考えています。
もちろん地方では影響すくないのでしょうが、店舗数の大部分が集中する大都市圏ではかなり影響があると考えています。
緊急事態宣言が最初にされた、東京、神奈川、千葉、埼玉、兵庫、大阪、福岡の店舗に占める割合は各社それぞれセブンイレブンが45.4%、ファミリーマートが43.9%、ローソンが44.3%と大半を占めるからです。

①オフィス需要のさらなる減少

すでに企業によっては3月から在宅勤務が始まり、オフィス需要は減っていましたがさらに減ったでしょう。
朝の通勤電車がどこでも座れるのを見れば、いかに都心へ向かう人が減ったのかわかります。

オフィス需要は、昼飯だけではないと考えています。
周りでも見かけますが、朝食やコーヒーを買う層はかなりいます。
セブンイレブンもコーヒーとのセット販売などしていたので、ここの需要は大きいと思います。

② ブルーワーカーや営業員の需要減少

最近のコンビニではイートインスペースをよく見かけるようになりました。
ここも4月以降ほぼすべて閉鎖されています。
これは各社が昼食時などの外食需要や、カフェ需要を取るための施策でした。
このスペースでよく建設作業員や外回りの営業マンが利用していたのでその需要がなくなっています。
さらに大手建設会社も止まったことで、街から建設作業員が消えました。
買って帰る層もいなくなったことを意味します。

③余暇にともなう消費の減少

国内、海外の旅行者がいなくなって、ホテルや旅行、飛行機、新幹線といった業種が厳しいことはよく言われていますが、コンビニが苦しいことは聞きません。
自分の行動を振り返れば、朝早く出るからコンビニで買おうとか、公園や動物園行くからお弁当買おうといった需要が消滅したことを意味します。
また意外とインバウンドの需要は大きかったと思っています。
グミなど人気ですが、味種がたくさんあるのはコンビニだったからです。

④共働き世代の消費の減少

ここ数年各社は、惣菜や冷凍食品を充実させて夕夜間の強化を図ってきました。
実際住宅街のコンビニでは夜になると、会社帰りの人たちが惣菜や冷凍食品を大量買するのを見てきました。
3月はまだ会社に行っていましたが、4月以降休業や在宅となりわざわざ高額なコンビニを利用するでしょうか。
実際夜にコンビニ前を通ると、人をほとんどみません。

⑤その他

トイレの使用禁止や、繁華街の機能停止、ビジネス出張の禁止など、需要がなくなる要因はたくさんあるように思えます。
キャッシュレスがコロナで進んだというのも、コンビニATMを利用しなくなることに繋がるのでマイナス要因ですね。
コンビニの利用を支えているのは高齢者とも言われており、事実3000円とかの高額決済しているのは高齢者です。
この高齢者も外出が減りコロナで買い物が減っていることでしょう。

JCBの調査がミスリードと感じるか

JCBの消費動向調査の記事が一時期話題になっていました。

これによるとコンビニは、3月前半は-1.7%であったが、後半は+1.9%と持ち直したとあります。
この情報だけみると、「なんだコンビニ意外と悪くないじゃん」と感想を持ちます。
本当にそうでしょうか。
私はこのデータの母集団が限定的との感想を持っています。

JCBがクレジットカードの使用動向の調査レポートも上げています。
(JCB会員・非会員問わずの消費者全体の調査です)

これによるとクレジットカードをコンビニで利用した人は、コンビニで消費活動をした人の46%と約半分のようです。
コンビニで消費活動をする人の割合は全体の52%になっています。
そのため全体からすると、コンビニでクレジットカードを利用する層は24%になります。
JCBの国内利用シェアは約半分と言われているので、JCBカードをコンビニで利用するのは12%程度と推計されます。

つまり前述のJCBによる消費動向調査は全体利用者の1割程度の動向でしかないということです。

普段コンビニに行くと、現金決済がまだ主流です。
直近のニュースでもコンビニのキャッシュレス比率は半分もいかない割合でした。
SEJの利用者の半分以上が50歳以上というのも関係しているでしょう。

以上のことから、私はこの調査が正確な利用実態を捉えていないと考えているのです。

コンビニがそれほど苦境に立たされていると世間は思っていない。

セブンイレブンによる家賃減額交渉やローソンなどによる加盟店支援などコロナ影響によるコンビニに関するニュースもだんだん増えてきました。
しかしながらニュースのコメントを見ていると、コンビニ本部にはまだ余裕があると見られています。

私はこれをみて予想以上に苦しくなっているのではと考えています。
コンビニの平均日販金額はこれまで右肩上がりで来ていました。
特に直近5年ほどは順調に成長してきたので、今の仕組みは今の平均日販を前提にしています。

従来通り仕入れしていたら、廃棄の山でしょう。
廃棄はオーナー収益を著しく悪化させます。
加盟店の多くは個人事業主で資金繰りも余裕があるわけではないと思います。
店舗数維持のため、加盟店支援が予想以上に必要になれば収益悪化の要因になると考えています。

まとめ

身近なコンビニだからこそ感じる変化を文章に起こしてみました。
JCBのニュースでもあるように、情報のソースが信頼に足るかは普段から心がけたいですね。

これまで述べてきたようにコンビニの実態は相当悪く、今回の月次発表を機会に再度株価に見直しがかかると考えています。
前回の月次は4/10でしたが、株価はほぼその時と同じ水準であり、大幅な月次情報の悪化は織り込んでいないと考えています。

コンビニ4社のうちどこを狙うかはまた別の話ですが、一つアイデアとしてはいかがでしょうか。

注意
※投資は自己責任です。
※短期投資のときはしっかりと逆指値を入れましょう。

今回の読み通り月次情報が予想どおり悪いなら隠れコンビニ銘柄を探していきたいと思います。

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