Twitterで少し書いてますが、改めて買うに至った思考を文字に残しておこうかなと思います。
きっかけは妻がクレベリンを買ってきたところから始まりました。

ちなみに、この後出てくる資料は大幸薬品HPとバフェットコードからデータをいただいております。
クレベリンの製造元は大幸薬品
調べてみると、製造元は大幸薬品でした。正露丸で有名ですね。何年か前から感染管理(クレベリン)に注力しているみたいですけど、全然知りませんでした。
感染管理事業の売上比率46%
18年度の感染管理事業は売上に占める比率46%、利益に占める比率は40%まで成長していることがわかりました。
売上成長率は約20%
出典:バフェットコード
直近3年間の業績を確認してみると、医薬品事業は売上、利益ともに微増もしくは横ばい傾向であるものの、感染管理事業は売上、利益ともに成長していることがわかります。
ビックチェンジが起こっているかもしれない!?
正露丸の会社というイメージしか持っていませんでしたが、もしかしたら再成長曲線を描いているかもしれない会社ということで、もう少し調べてみることにしました。
大幸薬品の直近のデータを見てみる
感染管理事業の利益が成長しそう


感染管理事業の利益が売上と同額かそれ以上に増加していました。経費実績を見てみると、販管費は売上と同じ比率で増えていましたが、人件費やその他経費があまり増えていませんでした。
そのため、感染管理事業の利益構造がより高収益を生める体制に変わってきているのではないかと考えました。
在庫が例年にないほど、積まれている

インフルエンザが流行する秋~冬に売上が集中する事業構造となっているため、例年第2Qまで在庫が増える傾向にありましたが、19年2Qは例年にないほど在庫が積みあがっていました。
利益のほとんどが第3Q=最需要期

それを裏付けるように利益も第3Qに集中しています。一方で今期は第2Qにも利益がしっかり出ていることが分かります。
最需要期を見据え新製品も販売開始

そして、今期は新製品も9月から販売を開始しています。おそらく、積み上げた在庫の一部はこの新製品も含まれていると思います。
第3Qも引き続きいい結果が出そう
市場の成長を同社が牽引していること、2018年から新しくCMをはじめたことによる認知度向上、新製品も一般受けしそうな商品、ということで悪い決算は出ないだろうことが予想できました。
感染管理のために工場も新設している
同社は2015年頃に60億かけて工場新設を行っています。感染管理事業のラインも外部人材を登用し、0から作っているようでした。生産能力を3倍にするといくことで、14年度は32億、13年度は43億売り上げてますので、単純計算で100億体制という事ですかね。また、新工場移設に伴う生産性向上も期待できますね。

プロ役員を登用
執行役員に外部人材を登用し、経営改革も実施しているようでした。ただ、記事は読めず。
ただ、IR資料の見栄えが良くなっていたりとそれなりに影響はありそうです。
外部環境も追い風に
2019年はインフルエンザの流行が早かった
割と忘れられてますが、2019年はインフルエンザの流行が早かったです。我が家でも「今年はインフルエンザの流行が早い」「近くの小学校で学級閉鎖がもう起きている」などの会話をしていました。
受験のお供にクレベリン?
また、ネットニュースを調べてみると下記の記事も出てきました。受験は一発勝負なので、効果がありそうであれば神頼みでもなんでもしますので、いい戦略かなと思いました。私も湯島天神にお参りした記憶が、、、、。
コロナウイルスの影響でマスクや医薬品に市場の目が向いている
1月からはコロナウイルスの影響で、マスク銘柄が急騰しました。大幸薬品も値上がりしましたが、そこまでおもちゃにされている印象はありませんでした。一方でセクター全体に資金と市場の目が集まっていることは間違いなく、大幸薬品にもそれなりに信用残高が積みあがっていました。
エゴサしてみると売り切れの地域も?
エゴサしてみると売り切れの地域もあるようでした。また、転売もそれなりにされており、市場から認知はされていることが伺えました。
3Qの決算はサプライズ
株式分割、上方修正、増配、海外子会社設立の好決算

ということで、他のマスク銘柄と違い業績インパクトでかそうなので、決算勝負ありかな?と判断し少しだけ購入しました。決算翌日はストップ高で無事、成功でした。
上方修正したものの第3Qに元々の売上計画を足しただけ?

第4Qは売上36億売り上げる計画です。しかし、昨年実績をそのまま当てはめると医薬品が16億、感染管理が16億(20%成長を見込むと19億)とそれだけで35億になる計算です。予想は保守的ですね。
一方で見込み生産のため、どこまで増産できるか疑問
第4Qも引き続き需要は旺盛であることが伺えますが、同社は見込み生産であるためどこまで増産できるのか?先程年間100億クラスの生産能力はあるのでは?と仮定しましたが、残り3ヶ月でどこまで出来るかは疑問が残ります。また、作りすぎると過剰在庫になってしまうため、どこまで突っ込むのかは会社の力が試されそうです。
まとめ
今のところ、保有を継続しますが、本決算を持ち越すかは2月3月の売れ行き等々を見ながら考えたいと思います。